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トーマスがスコッティキャメロンのプロトタイプで「全米プロ」へ
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米男子ゴルフ、PGAツアーのメジャー大会のひとつ、『全米プロゴルフ選手権』(米オクラホマ州、サザンヒルズCC)が、現地時間5月19日から22日かけて行われる。今年で104回目を迎える伝統のトーナメントには、日本からは昨季マスターズ覇者の松山英樹をはじめ、金谷拓実、星野陸也、木下稜介ら計7人がエントリー。キャリアグランドスラムがかかるジョーダン・スピース、今季マスターズで本格復帰したタイガー・ウッズも登場する。以下、全米プロの日程・放送予定を紹介する。

当初、トランプナショナル・ゴルフクラブ(ニュージャージー州ベドミンスター)での開催を予定するも、2021年1月、クラブのオーナーである前米大統領ドナルド・トランプ氏の支持者たちによる連邦議会議事堂占拠事件を受け、サザンヒルズ・カントリークラブに変更された。同コースにおいて、全米プロは過去4度開催されており、今大会で5度目となる。過去大会覇者としては2007年のタイガー・ウッズの名があがる。高難度コースとして知られ、4日間そつなくこなす技量が求められる。全米プロも含めたメジャー大会は7回行われてきたが、いずれも3日目の首位が逃げ切り優勝となっており、序盤の調子次第で勝負が決まりやすい。
ジャスティン・トーマスは先週の「AT&バイロン・ネルソン」での5位フィニッシュを経て、サザンヒルズへとやって来た。上位フィニッシュという結果以上に期待を感じさせたのは、彼のグリーン上でのパフォーマンスだった。トーマスはスコッティキャメロンのプロトタイプを初めて実戦投入した同試合において、ストローク・ゲインド・パッティング部門で20位に入ったのである。
トーマスは1年以上優勝から遠ざかっているものの、フェデックスカップで現在15位にランクインしている。「全米プロ」2勝目を狙う今週のサザンヒルズでは、パターも大いにカギを握るはずだ。
「AT&Tバイロン・ネルソン」でトーマスは1ラウンドあたりグリーン上で0.8ストロークを稼いだ。これは彼にとって2月以降ではベストのパフォーマンスであり、今季を通じて2番目に良い数字だった。トーマスは卓越したアイアンショットで知られており、過去5年はストロークゲインドアプローチ(グリーンを狙ったショット)で6位以内から外れたことはない。しかし、ここ最近の彼はバーディチャンスをものにすることに苦しんでおり、過去3年はストローク・ゲインド・パッティングでトップ100圏外。今季も82位にいる。
トーマスのパターは以前、昔ながらのブレードスタイルで、伝統的なプランバーネックのニューポート2パターでPGAツアーのキャリアをスタートさせた。2015年「CIMBクラシック」でツアー初優勝を飾った際も、そのパターを使っていた。
その後のPGAツアー14勝のうちの13勝は、彼が2016年の夏に実戦投入したスコッティキャメロンのX5マレットで飾った。このマレット型は短いネックで、デュアルウィング形状をしている。
トーマスにとって最高のシーズンとなった2017年はこのパター変更後のことであり、同年、彼はメジャーとフェデックスカップで初制覇を果たすなど、5勝を挙げた。2020年にスコッティキャメロンはトーマスとのコラボレーションで、ファントムX5.5パターをリリース。2020本に限定して一般販売した。
当時、トーマスと彼のパターは切っても切れない間柄に見えた。しかしながら、この関係性は彼がわずかに異なるパターを実戦投入した昨年の「全英オープン」で終止符が打たれた。新しいスコッティキャメロのT5パターヘッドのデュアルウィング形状は、それまでの彼のパターとほぼ同じ見た目をしていたが、ネック形状が短いスラントネックから、長めのプランバーネックに変わっていた。“ナックル”構造と呼ばれるカスタムのホーゼルは、短いシャフトがホーゼルの上下に溶接されたつくりになっている。この構造により、パターは加重し過ぎることなく、長さを伸ばすことが可能となった。
トーマスがこの新しいパターを使用した期間はごくわずかだった。2021年末には、彼は13勝を挙げたファントムX5に戻したのである。
しかし、トーマスは「AT&Tバイロン・ネルソン」でこれまでのパターに若干の改良を加えた新しいT5を持ち込んだ。WRXはこの唯一無二のスコッティキャメロンT5プロトタイプは何が違うのかを確かめるべく、スコッティキャメロンのツアーレップであるドリュー・ペイジに話を聞いた。
ペイジ曰く、トーマスの新しいT5プロトタイプには、彼が長年使用したX5よりも滑らかなフェースミリングが施されており、シルバーのナックルネックに加え、バックキャビティにアルミのプレートが配されている。新しいナックルネックはクロムメッキ加工のシャフトが使用されているため、光沢が抑えられている。アルミのプレートはトーマスが昨年の「全英オープン」で初めてこのパターを試した際のリクエストを反映させるべく、インパクト音を調節するために配された。
「彼は昨年の全英オープンの前にナックルネックを使い始めた」とペイジはGolfWRXに述べた。「その後、彼は我々に対し、何が気に入り、何が気に入らなかったのかというフィードバックを与えてくれ、我々はそれを作り出すことができたのです」。ペイジによると、新しいカスタムネック設計により、トーマスはストローク全体を通じて、より安定感を得ることができるという。
「ヘッドがオープンからクローズになる比率、ラインにのせることに関して一貫性が高まった」とペイジ。「彼はストロークを通して、それを感じられるようになりました。選手にとって重要なのはストロークを通じて集中し、感覚と一致させること」。
また、トーマスがX5からT5に換えた理由のひとつには、スコッティキャメロンがすでに前者を製造していないことがある。トーマスが引き続き旧モデルで試行錯誤するには、X5ヘッドの在庫を大量に持っておく必要があるからだ。
「彼自身が『いいよ、今あるT5で行ってみよう』という感じだったのです」とペイジ。「彼は新しい製品を試すのを拒みません。現行の製品であれば、ヘッド形状やそのシリーズの新しいヘッド、あるいはネックを別の物に変えたくなったときも、品切れにならないことを理解しているのです」
トーマスは今週オクラホマ州タルサのサザンヒルズで開催される「全米プロ」でも、T5プロトタイプを引き続き使用する見込みだ。
今週は世界最高の選手たちがサザンヒルズCCに集結し、今年の男子メジャー第2戦である「全米プロゴルフ選手権」が開催される。同大会で知っておくべき5つの重要事項は次の通り。
今週の大会で、スコッティ・シェフラーの君臨する公式世界ゴルフランキングのナンバーワンに挑めるのは、ジョン・ラームただひとり。優勝して、シェフラーが5位タイ以下に終わると、その座を取り戻すことになる。奪還となれば3月以来。
ラームは今月開催された「メキシコオープン」で完全優勝、昨年トーリーパインズで開催された「全米オープン」での優勝以来となる米PGAツアー7勝目を挙げた。一方のシェフラーは今年すでに4勝、「マスターズ」でメジャー初制覇を果たしてからは唯一の出場となった先週の「AT&Tバイロン・ネルソン」で15位タイに入り、「全米プロ」への肩慣らしは万全の状態にある。
「全米プロ」が15年ぶりにサザンヒルズに戻ってきた。前回同コースで開催された2007年大会では、ディフェンディングチャンピオンだったタイガー・ウッズが通算8アンダーでフィニッシュし、2位に入ったウッディ・オースティンに2打差をつけて連覇に成功。自身4度目にして最後の「全米プロ」制覇となっている。
同大会では、イングランドのグレーム・ストームが第1ラウンドを終えて首位に立ったほか、同じくイングランドのサイモン・ダイソンが最終日に6アンダーの「64」をマークし、欧州勢では最高順位となる6位タイに入った。
サザンヒルズは「全米プロ」にとって馴染み深い場所で、これまで同大会を4回開催している。これは他のどのコースよりも多い回数であり、同コースは今週の開催でその記録を伸ばすことになる。サザンヒルズでは、これまで男子メジャーが通算7回開催されており、これには3回の「全米オープン」開催が含まれる。ウッズはひざのけがにより2008年大会を欠場。今週はフィル・ミケルソンが出場せず、「全米プロ」で前回王者が不在となるのは、同年以来となった。
◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 事前(16日)◇サザンヒルズCC (オクラホマ州)◇7556yd(パー70)
今季メジャー第2戦が開催されるサザンヒルズCCは、リッキー・ファウラーの母校・オクラホマ州立大から車で1時間ほどの距離にある。当地でのプレー経験について「みんなが思っているほど多くないかも」と言いつつ、オクラホマ州で行われるメジャー出場は初めてとあって気合も入る。
世界ランキング100位が出場の目安とされる大会。直近のランキングで146位のファウラーは、昨年大会の好成績(8位)によってフィールドに入った。インタビューエリアに呼ばれれば、不振に関する質問が繰り返されるようになって久しいが「嫌がったり、かわそうとしたりする人もいるかもしれないけど、僕は(記者に)話すことを怖がったりはしない」と矜持を示す。
グレッグ・ノーマン(オーストラリア)が推進する新リーグについても、これまでに誘いがあったことをはっきりと認めた。その上で「正直に言うと、まだ(PGAツアーか新リーグか)どちらか一方に決めているわけじゃない。前にも言ったように、PGAツアーは最高の舞台だと思うけど、より良くできる余地もあると思っている。ビジネスであれ、スポーツであれ、競争は最終的により良い方向へと導いてくれるはずだ」と話し、双方の出方を見極めていく意向を強調した。
解説:内藤雄士(前半・PGAティーチングプロ)/佐藤信人(後半・プロゴルファー/JGTO理事)/進藤大典(決勝後半・プロキャディ) 現地オンコースリポート:杉澤伸章(プロキャディ) 実況:薬師寺広(前半)/田中雄介(後半)
全ラウンド生中継
【主な出場予定選手】
松山英樹、金谷拓実、星野陸也、木下稜介、稲森佑貴、香妻陣一朗、タイガー・ウッズ
104回目の全米プロゴルフ選手権はオクラホマ州サザンヒルズカントリークラブで開催される。日本人選手は松山英樹が出場予定。サザンヒルズカントリークラブではこれまで7度メジャートーナメントが開催され、全米プロは今回で5度目となる。比較的短いコースだが、1930年代に造られたクラシックタイプコースはドッグレッグが多いため、距離よりも正確性を重視するホールが多く、加えてアンジュレーションの激しいグリーンが多くの選手を悩ませるだろう。昨年はフィル・ミケルソンが50歳でメジャー6勝目。最終日、首位からスタートしたミケルソンは、5バーディ、6ボギーの73でプレー。後続の追い上げを逃げ切り、2013年の全英オープン以来となるメジャー通算6勝目、全米プロでは2005年以来の2勝目を飾った。50歳11カ月7日でのメジャー制覇は史上最年長記録。4月のマスターズに続きメジャー連覇を狙った松山英樹は23位で大会を終えた。全米プロゴルフ選手権は男子メジャートーナメントの1つで、全米プロゴルフ協会(PGA)が主催し、プロゴルファーのみが出場できる大会。1916年に第1回大会が行われ、当初はマッチプレー方式で行われていた。1958年からストロークプレー方式に変更され、優勝者には大会創設者ロッドマン・ワナメーカーの名を冠した「ロッドマン・ワナメーカートロフィー」が授与される。コースセッティングは選手にフェアな設定が多く、スコアの伸ばし合いが期待される。gfdgfdsdfghjghjfg